ブラックマンデーで何があった?
ブラックマンデーに真実があるとするならば、大暴落のすさまじさは確かに歴史的であったものの、しかし、経済の実態にそれほどの影響は及ぼさなかったという点があげられる。暴落後、金融当局が適切な対応をおこなったことで、ブラックマンデーの直接的な影響は世界経済には出なかったのだ。
ブラックマンデーのころ、世界では金融緩和が進んでいた。それがこの暴落から世界を救った原因となったのだが、反面、日本ではこの緩和政策が進みすぎて、バブル経済を助長させる結果になった。なにしろ、バブル経済が始まったのは1986年。ブラックマンデーの前年のことである。
ブラックマンデーにも、人的な要因があったのかもしれない。この歴史的事件の二ヶ月ほど前、アメリカのFRB議長職が、ポール・ボルカーからアラン・グリーンスパンへ引き継がれていた。このことが市場の不安心理をあおっていたとみるべきで、日銀総裁不在は、ブラックマンデーのような大暴落の原因になるかもしれない。